使用感は次の通り。
(1)基本的な動きは良い。
(2)長期保管した際スティック感が出る。
(3)ダストシールの内側にオイルを差しても改善されない。
(4)ストロークが使い切れない(公称160mmに対し実ストローク130mm、エア圧を落としても同じ)
(5)ストローク調整は0~160mmきっちり出来る。
(5)ストローク調整を行った際、0ストロークまで縮めると「ゴキッ」と異音がする。
この感じから、潤滑不良によるカジリや油面位置が高い事が予想されます。
基本はCXと同じ構造ですね。
先ずはストローク調整ノブをOPENにします。
ちなみにワタクシのにはシールが貼ってありません(笑)
次にエアスプリングのエアを抜きます。
ストローク調整ノブの芋ネジを緩め、ノブを外します。
右ダンパー側のリバウンドダイヤルの芋ネジを緩めダイヤルを外します。
ダイヤルはねじ込み式になっていますので、回転させて取ります。
右側のトップキャップを30mmのソケット等で外します。
ワタクシは30mmを持っていなかったのでモンキーを使用です。
中を覗くとオイルが入っています。フォークを逆さまにしてオイルを抜きます。
何度もストロークさせて出来るだけ抜きます。
左側のトップキャップを30mmのソケット等で外します。
シャフトが付いてますのでへし折らないように。
左側のボトムナットを12mmのボックスでリムーブ。
シールワッシャを取り、エアバルブを押し込みます。
その際に潤滑用オイルが出てきますので注意です。
エアスプリングユニットを外します。
右側のボトムナットを10mmのソケットで外します。
ピストンが回って外れないと思いますので、ピストンに彫られている長穴状の溝にマイナスドライバなり専用工具なりを突っ込んで外します。
外すとリバウンド調整のシャフトが出てきますので、折らないように注意です。
また、オイルが出てきますので注意。
インナーとアウターをバイバイさせ、右側ダンパーユニットを外します。
シャフト部分を見ると、Cクリップで抑えられているだけなので、スナップリングプライヤーで外します。
ダンパーユニットが取れましたYO。
ここで縮み側の減衰を発生させていますね、キット。
写真右側の穴ボコボコがオイルの通路。
次がシムバルブ。樹脂です。
その次がウェブスプリング。シムバルブを抑えてます。
最後がスプリングの抑え。
これらの構成で減衰が発生していますね。
通路径やバルブ材質、スプリングの定数バルブの可動距離、オイルの粘度等で減衰率をコントロール出来る訳な理屈です。
コレがリバウンドの減衰を発生させるスピンドル。
シムバルブを通ってきたオイルは伸びの際、このピストン下の穴を通ってボトムケースに帰ります。
その通路にこのスピンドルが入っていて、オイルの流れをコントロールしているのですね。
全部品です。
後は各部品を洗浄し組み付けです。
今回組みつけの際に使用するグリスをRESPOのグリスにしてみました。
糸引きます(笑)
1260円です(爆)
スライダー部分に塗ったくります。
エクステンション等を使って奥のスライダーにもヌリヌリです。
左右行います。
インナーの中もヌルヌリ。
右側には塗りません。だって、オイルが入るんだもん。
エアスプリングユニットを取り付けます。
ダンパー側も取り付けです。ピストンに薄くグリスを塗り、初期潤滑とします。
いいですか~ぁ、極少量ですよぉ(笑)。
インナーとアウターをドッキング。
右ダンパー側のボトムナットを取り付けます。
左エアスプリング側も取り付けます。
フォークオイルを入れます。今回は260cc入れました。
右側トップキャップを締めて完成。
以下はメモです。
スティックの原因は左エアスプリング側に潤滑オイルを使用していた事にあると推測。
長期保管するとオイルが落ちて潤滑不良が起きている様子。ただし、かじりは発生していない。
今回はグリスたっぷりで対処。
フォークオイル量について、分解時回収した量は220cc。
しかし、220ccだと少ないようでエアのまきこみを起こし、ストローク初期が「スカッ」とダンピングが発生しない。
今回は260cc入れてみました。まだ不足気味。
0ストロークの異音は、スプリングユニットからですた。
ユニット内のボトム近辺にに段があり、そこにピストンが来ると音が鳴る感じです。
詳しい原因は不明だが、0ストロークにはしない事が賢明と思われ。
ストロークが使い切れないのは、エアスプリングユニットにグリス詰めすぎか、アウターに潤滑油が多く入りすぎてロックを起こしているかと推測。詳しい原因は不明。
ボトムのシールはシールワッシャを使用している。
通常再利用不可なので必要数確保するのが吉。
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